2020/05/18 IARシステムズがNXP Semiconductorsの主要MCUベースの組込みアプリケーションをセキュリティ準拠に

統合開発環境IAR Embedded Workbenchの拡張であるセキュリティ開発ツール「C-Trust」の最新バージョンが、既にサポート済みのNXP製品に追加してK22, K24, K64, KV56およびKV58 MCUファミリへのサポートを開始

2020年5月18日 - 組込み開発向けのソフトウェアツールおよびサービスにおいて将来性の高いサプライヤであるIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役 上村清史)は、セキュリティ開発ツール「C-Trust®」がサポートするNXP® Semiconductors製MCUデバイスを更に追加したことを発表しました。この追加デバイスサポートは組込み開発者のセキュリティ実装を助け、既に開発中もしくは生産中のIoT製品に対する最近のセキュリティ法制化による、新たな標準規格への準拠を最終的に助けることになります。それに加えて、i.MX RT1064 crossover MCUへのサポートも間もなく行われ、傑出したリアルタイム処理能力とメモリを持ち、セキュアなインダストリアルおよびコンシューマ・アプリケーションの開発を容易にするデバイスが利用できるようになります。

2020年1月1日以降、アメリカ合衆国のカリフォルニア州 (SB 237) およびオレゴン州 (HB 2395) は「コネクテッド製品の生産者は、無許可のユーザアクセスからデバイスおよびその情報を守るために、適切なセキュリティ機能を持たせること」を必須としました。「この要求は製品の製造メーカに通達され、これらの州で製品を販売する全ての企業が順守しなければならなくなりました。」同様に、ヨーロッパにおいてもEuropean Telecommunications Standards Institute (ETSI)がコンシューマIoTセキュリティのためのベストプラクティス定義として EN 303 645,の最終ドラフトを発行しています。アジアパシフィック地域では、IoTに対応するサイバーセキュリティおよびプライバシー法の整備を進めており、例えば、韓国のSouth Korean Internet & Security Agency (KISA)は IoT Service Planning from Personal Information Perspective ガイドラインを発行しました。C-Trustはこれらのレギュレーションや標準規格のセキュリティ要求に基づいた、NXP製MCUによるデザイン・インを容易にします。

C-Trustは、完全統合された開発ツールチェーンであるIAR Embedded Workbench®の拡張機能で、セキュリティに深い知見を持つエキスパートが居なくても、既存もしくは新たなアプリケーションの保護をするための開発作業を容易にします。このツールは、知的財産(IP)の盗難、マルウェアの侵入、偽造および過剰生産に対する堅牢な保護によって、アプリケーションのセキュリティを強化します。最新バージョンのC-Trustには、既に対応済みのK65/66に加えて、K22, K24, K64, KV56およびKV58 MCUデバイスへの対応が追加されました。これらのデバイスサポート追加のおかげで、このツールを使用する開発者は、既存の製品設計を大幅な再設計もしくはリワークする必要なく、増大するセキュリティ要求に合致させた形でセキュリティを追加できるようになります。

 

IARシステムズ、 Embedded Security Solutions, Product ManagementダイレクタのClive Wattsは次のように述べています。「既存の製品およびプラットフォームをセキュリティ対応にすることはミッション・クリティカルになりつつあります。現在販売されるIoT製品へのセキュリティ法制の適用は産業に影響を与え、NXP製のMCUのような今日のメインストリームなデバイスで機能するセキュリティフレームワークの提供が必須になります。企業は、既存のソリューションを改善したものと、拡張されたハードウェアを実装した次世代デバイスによる設計のものによるエンハンスされたセキュリティのロードマップを策定しなければなりません。」

 

NXP Semiconductors、MCU ecosystemダイレクタのBrendon Sladeは次のように述べています。「先日、NXPのLPC55S6x MCUファミリがC-Trustによってサポートされたことに続いて、今回はK22, K24, K64, KV56およびKV58が新たに追加されたことを大変喜ばしく思います。これによってメインストリームから高セキュリティアプリケーションまで、更に統一されたポートフォリオとして容易にセキュリティが追加されるようになりました。業界からの要求が進歩するにつれて、企業は要求される機能の提供およびエンドユーザの需要への合致を早急に行えるようにならなければなりません。」

 

企業がユーザのニーズに合致した適切なレベルのセキュリティの構築を行えるように、IARシステムズは「Security from Inception Suite」を提供します。これは組込みアプリケーションにセキュリティを実装またはカスタマイズして実装するためのツールとサービスを統合したユニークなソリューションです。IARシステムズのセキュリティ提案とセキュリティツールC-Trustについての更なる情報はウェブサイトにて確認して下さい。www.iar.com/jp/security

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Editor's Note: IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, IAR Connect, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, IAR KickStart Kit, I-jet, I-jet Trace, I-scope, IAR Academy, IAR, and the logotype of IAR Systems are trademarks or registered trademarks owned by IAR Systems AB. All other product names are trademarks of their respective owners.
 

IARシステムズについて

IAR システムズは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARシステムズのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましては www.iar.com/jp をご覧ください。

 

本リリース内容についてのお問合せ

IARシステムズ株式会社
マーケティング部 古江勝利
Tel: 03-5298-4800
E-mail: Katsutoshi.Furue@iar.com

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