FET-firmware のアップグレードとダウングレード
テクニカル・ノート 18695
アーキテクチャ:
MSP430
コンポーネント:
debugger
更新日:
2018/09/04 7:49
はじめに
USB-FETのファームウェアが、msp430.dll内にあるファームウェアのコピーと一致しない場合、これでよいかどうかを尋ねる質問が自動的に表示されます(『テキサス・インスツルメンツの参考情報』をご覧ください)。
承認
この質問に対して必ず承認してください。
msp430.dllによってファームウェアのアップグレード/ダウングレードが処理されるため、ファームウェアはmsp430.dll内にあるファームウェアに置き換えられます。
DLLの最新版
DLL(msp430.dllおよびhil.dll)の最新版は、テキサス・インスツルメンツからダウンロードできます。ダウンロードしたDLLは、\430\binディレクトリにコピーしてください。この方法でDLLを更新しても、C-SPYデバッガとの互換性の問題はほとんど発生しません。
IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン5.51以降の注意点とファームウェアのダウングレード
IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン5.51xでは、バージョンv2のDLLまたはファームウェアは使用できなくなりました(ファームウェアのAPIが変更されたため)。それでもFETのファームウェアをv2にダウングレードしたい場合は、以下のようにします。
<installation directory>\430\bin\UpdateTool -u DOWN
IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン5.40以降の注意点とファームウェアのダウングレード
IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン5.40にアップグレードした後に、古いリリースのIAR Embedded Workbench for MSP430でFETデバッガを使用すると、問題が発生する場合があります。この問題を解決するには、古いmsp430.dllを、IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン5.40以降で使用されている新しいDLLに置き換えます。それでも問題が解決しない場合は、430/binディレクトリにあるV32V2.batというユーティリティを使用して、ファームウェアをダウングレードしてください。詳細については『リリースノート』を参照してください。
古いバージョン(4.xx)のIAR Embedded Workbench for MSP430に関する重要情報
IAR Embedded Workbench for MSP430 5.10(またはそれ以降)で作業した後に、IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン4.21(またはそれ以前)でデバッグする必要があるとき、多くの場合、ドライバを置き換える必要があります。この件に関するさまざまな事柄(手順等)について、テクニカルノート45523、52827、98008で説明されています。
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